Yahoo!知恵袋じゃないけど、お客様からのご質問シリーズを始めてみたいと思います。
第1回目は、この春一緒に暮らし始める新婚さんからのご質問です。
家賃や水光熱費をカード引き落としにしようと思っていますが、カード払いのデメリットとかリスクってありますか?
結論から言うと、固定費と呼ばれるもの、つまり上記のような家賃・水光熱費以外には通信費や保険料もそうですが、毎月ほぼ一定の額(多少変動するものもありますが)が決まっているものはカード払いにしても問題ないです。ポイントも貯まるし、引き落とし日がまとまるし、明細も一元化できるし、クラウド家計簿と連携もしやすいし。
逆にファッションや化粧品、雑貨などその時の気分が決め手になるような支出は、カードだとつい財布の紐が緩んで現金のときの23%くらい多く使ってしまうというデータがあります。私の肌感覚だと、貯蓄目標を設定していない方がボーナスなど臨時収入を得たときはもっと使ってしまうかも。
現金よりカードのほうがポイントが貯まるとかお得なイメージもありますが、20%以上のポイントがたまるカードはまずないので、現金だったとしても買うかな?と自分に問いかけてみるといいかもしれません。また、クラウド家計簿や手帳を使って「今月の予算」を決めたり「今月カードでどれくらい使っているか」の累計をリアルタイムでチェックできるようにしておくのが有効です。
過去のお客様には、リボ払いで買い物をしすぎて返済が終わらない、というご相談もありました。リボ払いの金利は15%とかとても高いのでよほどの理由がなければ避けていただきたいのですが「リボにすると1000ポイント還元!」などというキャンペーンに惹かれて簡単に使ってしまう方もいます。どんなにお得に見えてもカード会社が損をするような設定をするはずがありません。
今どきカードを全く持たず現金だけ、というのは不便ですし意外と管理も大変(クラウド家計簿に自動で取り込めない)なので、そんな場合は「デビットカード」もおすすめです。クレジットカードのように多くのお店で使えますが、決済すると銀行の口座から即時に引き落とされ、口座残高以上の買い物は出来ません。その口座に「使ってもいい額」だけを残す必要がありますが、つい返済能力以上の買い物をしてしまう、という方には良いと思います。また、電子マネーも自動チャージだと気づかず使いすぎてしまいますが、自分でチャージするタイプのものは残高以上に使えないので抑制になります。
かくいう私も大学生になって初めてカードを持った時に、舞い上がって使いすぎ、翌月口座引き落としが出来なかったという恥ずかしい思い出があります。なので高校生の娘にはデビットカードを持たせてキャッシュレスに段階的に慣らすという作戦んをとっていますが、今の所ちゃんと管理できているようです。
ポイントをまとめると
①固定費の支払いをカードでするとメリットが多い
②カードの支払いがつい多くなりがちな人は予算や利用額の管理を工夫する
③デビットカードや自分でチャージするタイプの電子マネーを上手く使う
をすると、キャッシュレスと上手く付き合える、ということになります。
みなさんも自分にあった方法を試してみてくださいね。