投資信託は○○○のようなもの

投資信託(ファンド)とはどんなものか、と聞かれた時に、私は「バケツ」の絵を描いて説明しています。

投資信託というバケツには、いろんな人が手元にあるお金を1万円から投入することができます(ワンコインから投資できる金融機関もあり)。たくさんの人のお金が集まり、バケツには結構な額のお金がたまります。

それを元手に、ファンドマネージャーという運用のプロがそのファンドのテーマに合わせて銘柄を買い集めます。ファンドのテーマとは、例えば投資対象が日本の株なのか債券なのか、あるいは同じ株でも海外の先進国なのか、新興国なのか、というところから、さらに同じ日本の株の中でも

・日経平均やTOPIXなど、株価の指標(インデックス)に連動するもの

・特定のジャンル(テクノロジー関連企業とか、医療関連企業とか)の株に特化したもの

・社会に貢献する取り組みをしている企業の株だけを集めたもの

など、様々なものがあります。

インデックス連動型(パッシブ型ともいう)であれば指標に含まれる銘柄を指標と同じ割合で組み入れますが、インデックスではない運用スタイル(アクティブ型)の場合は細かな分析や、ファンドマネージャーのポリシーによっては実際に経営者へのインタビューを行ったりというリサーチを経て銘柄を選定します。ファンドの方針や規模により、組み入れ銘柄の総数は数百〜数万にのぼるので、例えば一社の銘柄だけに投資した場合は破綻時にそれが紙くずになってしまいますが、投資信託の場合は他の銘柄が値上がりすれば値動きは緩和されるので、そのような激しいリスクを避けることができます。つまり

①多くの資金がなくても(小口から

②ファンドマネージャーのリサーチのもと(プロの運用

③様々な銘柄を併せ持った時の値動きを享受できる(分散投資

というのがポイントになります。

プロに投資を「信じて託す」から投資信託というのですが、そのため「信託報酬」という手数料が必ずかかるのが特徴です。その他に購入時や売却時にも手数料がかかるものもあります。

 
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