売上は増えたのに貯金が増えない…フリーランスのお金が残らない5つの原因


「やった!今月も売上100万円超えた!」

そう喜んだのも束の間、ふと通帳を見ると…「あれ?思ったより残っていない」

そして数ヶ月後、税金の支払い通知が届いて、さらに驚愕することになります。「えっ、こんなに払うの!?」と。

実はこのような相談を今までたくさん受けてきました。売上は確実に伸びているのに、なぜか自由に使えるお金が増えない。むしろ、忙しくなればなるほど、心の余裕がなくなっている気がする。そんな声を100件以上は聞いたと思います。

でも、これは決してあなただけの問題ではありません。

安心してください。お金が残らないのには、ちゃんと理由があります。そして、その理由さえわかれば、対策も立てられるんです。

この記事では、フリーランスのお金が残らない「5つの原因」と、それぞれの具体的な改善策をお伝えしていきますね。

【この記事を読むとわかること】

✓ お金が残らない5つの原因(セルフチェック付き)
✓ 年収別の実際の手取り額
✓ 最速で改善するための3ステップ
✓ 実際に改善できた人の事例

読了時間:約8分|対象:年商300万円以上のフリーランスの方


目次

まずはチェック!あなたは何個当てはまる?

さて、いきなり原因の話に入る前に、まずは現状を把握してみましょうか。

以下のチェックリストで、当てはまるものにチェックを入れてみてください。正直に答えて大丈夫ですよ。誰も見ていませんから。


  • □ 確定申告の直前に、いつも慌てて帳簿をまとめている
  • □ 事業用と個人用の口座を分けていない(もしくは曖昧)
  • □ 税金や保険料の請求が来るたびに「えっ、こんなに!?」と驚く
  • □ 「経費で落とせるもの」の判断基準がよくわからない
  • □ 売上に波があって、貯金の計画なんて立てられない
  • □ クラウド会計ソフトは導入したけど、正直使いこなせていない
  • □ 老後や教育費など「将来いくら必要か」を計算したことがない
  • □ 経理作業がいつも後回しになって、溜まってしまう
  • □ 「税理士に頼むほどではない」と思っている
  • □ お金のことを気軽に相談できる人が、周りにいない

さて、いくつ当てはまりましたか?

【診断結果】

0〜3個:順調です!
基本的な仕組みはできていますね。この記事を読んで、さらに最適化していきましょう。

4〜6個:要注意ゾーンです
改善の余地がかなりあります。このまま放置すると、将来的にもっと苦しくなる可能性も…。

7個以上:今すぐ対策が必要です
かなり危険な状態かもしれません。でも大丈夫、この記事で具体的な改善策をお伝えしていきますから。

チェックの数が多かった方、落ち込まないでくださいね。実は、私も独立当初は10個全部当てはまっていましたから。そこから試行錯誤して、今はほぼゼロになりました。だから、あなたも必ず改善できます。


【データで見る】フリーランスの”手取り”の現実

さて、ここからが本題です。まずは現実を知るところから始めましょう。

売上≠手取り!実際の手取り率は?

「年収600万円」と聞くと、すごく稼いでいるイメージがありませんか?でも実は、フリーランスの場合、手取りは全然違うんです。

ちょっと、具体的な数字を見てみましょうか。

【年収別の手取りシミュレーション】

  • 年収400万円 → 手取り約290万円(約73%)
  • 年収600万円 → 手取り約410万円(約68%)
  • 年収800万円 → 手取り約520万円(約65%)

どうですか?思ったより少ないと感じませんでしたか?

年収が200万円増えても、実際に手元に残るのは120万円程度。頑張って売上を伸ばしたのに、「あれ?こんなものか」と感じてしまいますよね。

【何に消えているのか?内訳はこんな感じです】

  • 所得税・住民税:15〜20%
  • 国民健康保険・国民年金:12〜15%
  • その他の経費(実質的な負担):10〜15%

この数字を見て、「うわっ、結構持っていかれるな…」と思ったあなた。その感覚、正常です。むしろ、この現実を知らずに「なんで残らないんだろう?」と悩んでいる方のほうが多いんですよ。

さらに見落としがちな”隠れコスト”がある

税金や保険料だけではありません。実は、もっと見えにくいコストも存在するんです。

時間コスト
確定申告や日々の経理作業にかかる時間、年間で30〜50時間くらいになっていませんか?時給換算したら、かなりの金額になりますよね。

精神的なストレス
「また帳簿つけなきゃ…」「確定申告どうしよう…」というモヤモヤ。これ、実は仕事のパフォーマンスにも影響しているかもしれません。

機会損失
知識不足で使える控除を見逃したり、節税対策をしていなかったり。「知らなかった」だけで、年間数十万円損しているケースも珍しくないんです。


【会社員時代との違い】

会社員のときは、給料から自動で天引きされていましたよね。しかも、社会保険料は会社が半額負担してくれていました。

でも、フリーランスになると…

  • 全額自己負担
  • 自分で計算して納付
  • 延滞したらペナルティ

この違い、独立するまで意識していなかった方も多いのではないでしょうか?


お金が残らない5つの原因【それぞれに対策あり】

ここからは、お金が残らない具体的な原因を一つずつ見ていきましょう。そして、それぞれに対して「では、どうすればいいのか」という対策もお伝えしていきますね。


📌 原因①:税金・社会保険料の”見えない出費”に驚愕する

【なぜこれが起こるのか?】

売上が伸びると、税率も一緒に上がっていくんです。これ、累進課税という仕組みなんですけどね。年収400万円のときと600万円のときでは、税率が全然違うんですよ。

それに加えて厄介なのが、国民健康保険料。これ、前年の所得で決まるんです。つまり、去年たくさん稼いだら、今年の保険料がドカンと上がる。売上が下がった年でも、高い保険料を払わなければいけないなんてこともあるわけです。

しかも、確定申告するまで正確な金額がわからない。だから、「まあ、なんとかなるでしょう」と思っていたら、請求書を見てびっくり…なんてことになるんですね。

【よくある失敗事例】

「年収600万円突破したんです!やったー!と喜んでいたら、翌年の税金と保険料の請求が合わせて150万円くらい来て。『えっ、こんなに!?』と青ざめました…。そのお金、もう使ってしまっていたんですよね」
(30代・グラフィックデザイナー)

この方、決して珍しいケースではありません。私もこういう相談、本当によく受けます。

【具体的な対策はこれ】

では、どうすればいいのか。対策は2つあります。

売上の30〜35%を別口座にプールしておく
売上が入ったら、すぐに税金・保険料用の口座に移す。これ、絶対にやってほしいです。「後でまとめて移そう」は、だいたい失敗しますから。

四半期ごとに概算を計算する習慣をつける
年に1回ではなくて、3ヶ月に1回。「今のペースだと、年間でどのくらい税金がかかりそうか?」を確認するんです。そうすると、「ヤバい、このままでは足りない」と早めに気づけますよね。


📌 原因②:事業と生活が”ごちゃまぜ”問題

【なぜこれが起こるのか?】

フリーランスになりたての頃は、「わざわざ口座を分けるのも面倒だし…」と思いませんでしたか?私もそうでした。

事業用も個人用も同じ口座。クレジットカードも兼用。財布も一緒。

「これは経費になるのかな?」と迷ったときも、「まあ、後で考えよう」と曖昧なまま。領収書も、とりあえず全部まとめて保管しているだけ。

これ、一見ラクそうに見えるんですけど、実は後でめちゃくちゃ大変になるんですよね。

確定申告の時期になって、1年分の取引を見返すわけです。そうすると…「あれ、この5,000円は何に使ったのだろう?」「このカフェ代、打ち合わせだったかな?それとも個人的なやつだったかな?」と。

結局、記憶が曖昧で経費計上できるものを見逃してしまう。もったいないですよね。

【よくある失敗事例】

「確定申告の直前に1年分のレシートを見返して、『これ何に使ったのだろう?』状態でした。明らかに仕事で使ったものなのに、証明できなくて経費計上を諦めたものもたくさんあります。数十万円は損していたと思います…」
(40代・コンサルタント)

この方の場合、ちゃんと管理していれば年間30万円くらいは経費として計上できたはずなんです。でも、ごちゃまぜにしていたせいで、その機会を逃してしまったんですね。

【具体的な対策はこれ】

対策は、シンプルです。とにかく「分ける」こと。

事業用・個人用を完全分離する(口座・カード・財布)
まずは口座を2つ用意してください。事業用と個人用。そして、事業の売上は必ず事業用口座に入れる。カードも、できれば分けたほうがいいですね。

「そんなに厳密にやらなければダメ?」と思うかもしれませんが、これ、本当にやったほうがいいです。後々の経理がめちゃくちゃラクになりますから。

「経費判断チェックリスト」を作っておく
「これは経費になるのか?」と毎回悩んでいたら、時間がもったいないですよね。だから、自分なりのルールを決めておくんです。

例えば:

  • 打ち合わせの飲食代 → OK
  • 個人的な外食 → NG
  • 自宅兼事務所の家賃 → 事業按分で○%
  • スマホ代 → 仕事用とプライベート半々で50%

こういうルールを最初に決めておくと、迷わなくなります。

生活費は定額を”給料”として移動する
これ、意外とやっていない人が多いんですけど、おすすめです。

毎月決まった日に、事業用口座から個人用口座へ「給料」として一定額を移すんです。例えば、月30万円とか。そうすると、「今月使えるお金はこれだけ」と明確になりますよね。

事業用口座には触らない。個人用口座の範囲で生活する。このルールを守るだけで、お金の管理がぐっとやりやすくなります。


📌 原因③:「ざっくり管理」が招く資金ショート

【なぜこれが起こるのか?】

「まあ、なんとかなるでしょう」

フリーランスあるあるだと思うんですけど、この言葉、よく使いませんか?私も昔はそうでした。

売上の波?気にしない。来月の支払い?その時考えよう。突発的な出費?まあ、なんとかなるでしょう。

でもね、この「ざっくり管理」は、実はかなり危険です。

フリーランスの売上は、毎月安定しているわけではないですよね。今月は100万円入ったけど、来月は30万円かもしれない。大口の案件が終わったら、次の仕事が見つかるまで数ヶ月かかるかもしれない。

そんな不安定な収入なのに、「まあ、なんとかなる」と楽観的に考えていたら…ある日突然、「ヤバい、来月の支払いができない」なんてことになります。

しかも、税金の支払い時期とか、保険料の請求とか、予想外のタイミングで大きな出費が重なったりする。計画を立てていないと、本当に資金ショートしてしまうんですよね。

【実は多くの人が経験しています】

私がこれまで相談を受けてきた中でも、「資金繰りに困った経験がある」という方は本当に多いんです。特に売上が上がっているタイミングの方に多い印象です。決して珍しいことではないんですよ。

【具体的な対策はこれ】

では、どうすればいいのか。ポイントは「余裕を持つ」こと。

最低3ヶ月分の運転資金を確保しておく
理想を言えば、6ヶ月分あると安心なんですけど、まずは3ヶ月分を目指しましょう。

運転資金というのは、「売上がゼロでも3ヶ月は生活できるお金」のことです。家賃、光熱費、通信費、食費…。最低限必要な金額を計算してみてください。

例えば、月の固定費が30万円なら、90万円は常に手元に残しておく。これがあるだけで、精神的にもかなりラクになりますよ。

「売上予測の80%」で計画を立てる
「来月は100万円売上がありそうだ!」と思っても、100万円で計画を立ててはいけません。

なぜかというと、予定が変更になることもあるし、入金が遅れることもあるし、思ったより経費がかかることもあるから。

だから、予測の80%で計算する。100万円の予定なら、80万円として考える。そうすると、もし予定通り100万円入ったら20万円の余裕ができますよね。逆に、少し減っても慌てなくて済む。

年間の固定費を可視化する
税金、保険料、サーバー代、ソフトの年間契約料…。1年間で確実にかかる固定費を、一度リストアップしてみてください。

「あー、そういえばこれもあった」と、書き出してみると意外と多いです。これを12ヶ月で割れば、「毎月このくらいはキープしておかないとダメだな」というのが見えてきます。

見える化するだけで、「なんとなく不安」が「具体的な数字」に変わる。これ、結構大事なことです。


📌 原因④:節税のつもりが”無駄遣い”に

【なぜこれが起こるのか?】

「これ、経費で落とせるよね?」

この言葉、フリーランスになると魔法の呪文みたいに聞こえてきませんか?

新しいパソコンが欲しい。「仕事で使うし、経費で落とせるからいいか!」 ちょっと高めのレストランで食事。「打ち合わせということにすれば、経費で落とせる!」 最新のガジェット。「いつか仕事で使うかもしれないし…」

気づいたら、本当は必要ではないものまで買ってしまっている。そんな経験、ありませんか?

確かに、経費で落とせば税金は減ります。でも、よく考えてみてください。

10万円のものを買って経費にしても、税金が10万円減るわけではないのです。税率が20%なら、減るのは2万円。つまり、8万円は実際に出ていっているんです。

「節税になるから」という理由で不要なものを買うのは、結局8万円損しているのと同じなんです。

【よくある失敗事例】

「『これも経費になるし!』と思って、20万円くらいする高スペックなPCを買ったんです。でも、正直なところ、前に使っていたスペックで十分だったんですよね…。結局、手元のお金が減っただけでした」
(20代・Webライター)

この方の場合、本当に必要だったのは5万円くらいのPCで十分だったそうです。15万円分、無駄な出費をしてしまったわけですね。

【具体的な対策はこれ】

節税は大事です。でも、「節税」と「浪費」は違います。

「本当に必要か?」を3回自問する
何か買おうと思ったとき、まず立ち止まってください。

1回目:「これ、本当に今必要?」 2回目:「これがなかったら、仕事に支障が出る?」 3回目:「もっと安い選択肢はない?」

3回自問して、それでも「必要」という答えが出たら買う。これくらい慎重でちょうどいいのです。

減価償却の仕組みを理解しておく
30万円以上のものを買った場合、その年に全額経費にできるわけではありません。数年にわたって分割して経費計上する「減価償却」という仕組みがあります。

例えば、40万円のPCを買っても、その年に経費にできるのは一部だけ。「今年の節税のために買おう!」と思っても、実はそんなに節税効果がなかったりするんですよ。

このあたりの仕組み、ちゃんと理解してから判断したほうがいいですね。

“貯まる節税”を優先する
実は、節税には2種類あります。

一つは「使う節税」。経費を増やして税金を減らす方法。これ、お金は出ていきますよね。

もう一つは「貯まる節税」小規模企業共済とかiDeCoとか、将来のためにお金を積み立てながら、今の税金も減らせる方法。

どちらを優先すべきかといったら、断然「貯まる節税」です。同じ節税するなら、お金が残る方法を選びましょうよ。


📌 原因⑤:将来の備えまで手が回らない悪循環

【なぜこれが起こるのか?】

「老後の資金?そんなの考えるの、まだ先でしょ」 「教育費?子どもが大きくなってから考えればいいや」 「今月を乗り切るので精一杯なんだから、将来のことなんて…」

その気持ち、すごくわかります。私も独立したての頃は、同じこと思っていましたから。

目の前の仕事をこなすので必死。請求書を送って、入金を確認して、次の案件を取って…。毎日がそれの繰り返し。将来のことを考える余裕なんて、正直なかったんですよね。

でもね、ここが落とし穴なんです。

「今は余裕がないから、もう少し稼げるようになってから考えよう」と思っていると、いつまで経っても考えないまま。気づいたら5年、10年経っている。

そして、いざ「そろそろ本気で考えなければ」と思ったときには、もう手遅れに近い状態になっているんです。

【データで見る現実】

会社員には退職金や企業年金がありますよね。でも、フリーランスにはそれがありません。国民年金だけだと、月6万円程度。これだけで老後を生活するのは、かなり厳しいです。

それに、会社員なら有給休暇がありますけど、フリーランスは働かなければ収入ゼロ。病気やケガで働けなくなったら?そのときの備え、ありますか?

【具体的な対策はこれ】

将来のことは、考えるのが怖いかもしれません。でも、ちゃんと向き合えば、むしろ安心できるんですよ。

ライフプラン表を作ってみる
まず、これから先の人生で「いつ、どんなお金が必要になりそうか」を書き出してみてください。

例えば:

  • 3年後:子どもが小学校入学
  • 10年後:中学受験の塾代
  • 15年後:大学の入学金
  • 30年後:老後生活スタート

こうやって時系列で並べてみると、「あ、このタイミングでお金が必要なんだな」と見えてくるんです。

ライフプラン表を作るための無料ツールもたくさんありますから、まずは一度作ってみることをおすすめします。完璧ではなくてもいいんです。ざっくりでも、全然ないよりマシですから。

「先取り貯蓄」の仕組みを作る
「余ったら貯金しよう」は、絶対に失敗します。これ、断言できます。

だから、売上が入ったら、まず貯蓄用の口座に移す。残ったお金で生活する。この順番にするんです。

例えば、売上が100万円入ったら:

  1. 税金用に35万円
  2. 貯蓄用に10万円
  3. 残りの55万円で事業と生活

「10万円も貯蓄に回せないよ…」と思うかもしれませんね。それなら、5万円でもいい。1万円でもいい。金額より、「先に取っておく」という仕組みが大事なんです。

事業とプライベートを統合して考える
これ、意外とやっていない人が多いんですけど、すごく重要です。

「事業計画」と「ライフプラン」は、バラバラに考えがちですよね。でも、フリーランスの場合、この2つは完全につながっているんですよ。

「5年後に子どもの教育費で年間200万円必要」なら、それを見越して「今からビジネスをこう展開しよう」と考えられる。

逆に、「3年後に大きな案件が取れそう」なら、「そのタイミングで住宅購入を考えよう」とか。

全体を一つの地図として見ることで、今何をすべきかがはっきりするんです。


【実話】私も売上500万でも貯金20万だった

ここまで5つの原因をお伝えしてきましたが、「でも、本当に改善できるの?」と思っていませんか?

実は、私自身もかつて同じ状況でした。だから、あなたの気持ち、すごくわかります。

独立して3年目。年商は上がって周りからは「順調だね」なんて言われていました。でも、通帳を見ると残高は心もとない。

「あれ?こんなに頑張っているのに、なんで?」

金融機関でFPとして働いていた頃は、経理は全部税理士さん任せでした。自分で細かい数字に向き合うなんて、ほとんどなかったんです。

でも独立したら、全部自分でやらなければいけない。最初はそれがわかっていなかったんです。

確定申告の時期になると、溜まりに溜まった領収書と格闘して徹夜で帳簿をまとめて。
「もう二度とこんな思いはしたくない…」と、毎年同じことを言っていました。

【転機は”会計事務所での学び”だった】

そんなとき、会計事務所のサポートに関わる機会をいただいたんです。

そこで学んだのは、単なる入力作業ではなかったんですよ。節税の仕組み、記帳の正しいルール、決算書でやってはいけないこと。

「へー、こういうふうに考えるんだ」 「あ、私、こんなに損していたんだ」

目からウロコの連続でした。

それまでは「ただ帳簿をつけるだけ」だったんですけど、「数字を活かして事業を成長させる」という視点に変わっていったんです。

クラウド会計のレポート機能を使えば、数字を見える化できる。そこに、私の専門であるライフプランニングの知識を掛け合わせたら…?

「お金」と「暮らし」を同時にデザインできるのではないか。そう気づいたんですね。

【1年後の変化】

仕組みを整えてから、1年後にはこんなふうに変わりました。

  • 経理時間:月3時間 → 月30分
  • 手取り率:60% → 72%
  • 年間貯蓄:20万円 → 100万円

数字だけ見ると、すごく変わったように見えますよね。でも、実際にやったことは、そんなに難しいことではないんです。

口座を分けて、ルールを決めて、習慣にしただけ。

もちろん、最初は面倒でした。「やっぱり今までのやり方でいいかな…」と思ったことも正直あります。

でも、一度仕組みを作ってしまえば、後はラクなんですよ。むしろ、「なんで今までやらなかったんだろう」と思いました。

だからこそ、同じように悩んでいる方に伝えたいんです。

「あなたも、絶対に変われます」と。


今日から始める!お金を残す3ステップ

さて、ここまで原因と対策をお伝えしてきましたが、「結局、何から始めればいいの?」と思いますよね。

全部いっぺんにやろうとすると、絶対に挫折します。私もそうでしたから。

だから、段階的に進めていきましょう。まずは「現状把握」、次に「仕組み構築」、そして「習慣化」。この3ステップです。


STEP1:現状把握(まずは1週間でできることから)

何事も、現状を知ることから始まります。

「でも、過去の帳簿とか全然つけていないし…」という方、大丈夫ですよ。完璧ではなくていいんです。ざっくりでいいから、今の状態を把握してみましょう。

【やること】

□ 直近3ヶ月の売上と支出を書き出す
通帳やクレジットカードの明細を見ながら、ざっくりでいいので書き出してみてください。エクセルでもノートでも、何でもOKです。

「3ヶ月前のことなんて覚えていないよ…」と思うかもしれませんね。だからこそ、今からちゃんと管理する必要があるんです。

□ 税金・保険料の年間予測額を計算する
去年の確定申告書を引っ張り出してきてください。そこに書いてある所得をもとに、「今年もだいたい同じくらいだとしたら、税金はいくらかかるかな?」と計算してみるんです。

国税庁のホームページに税額の計算ツールがあるので、それを使ってもいいですね。

□ 「何にいくら使っているか」を可視化する
家賃、光熱費、通信費、食費…。固定費と変動費を分けて書き出してみましょう。

これをやると、「え、こんなに使っていたの!?」と驚くことが多いんですよ。私も最初にやったとき、サブスクだけで月3万円くらい払っていることに気づいて、ビックリしました。

【使えるツール】

  • 手書きのノート(実は一番シンプルで続けやすい)
  • エクセルやGoogleスプレッドシート(無料)
  • 家計簿アプリ(マネーフォワード、Zaimなど)

どれを使っても構いません。大事なのは、「自分が続けやすい方法」を選ぶことです。


STEP2:仕組み構築(1ヶ月かけてじっくり整える)

現状がわかったら、次は仕組みづくりです。

ここが一番大事なステップなので、焦らずじっくりやりましょう。1ヶ月くらいかけて、自分に合った仕組みを作っていくイメージですね。

【やること】

□ 事業用・個人用の口座を分離する
まだ分けていない方は、今すぐ銀行に行って新しい口座を作ってください。ネット銀行でもいいですし、メインバンクでもう一つ作ってもいい。

そして、「今日からこの口座は事業専用」と決める。これだけで、かなりスッキリしますよ。

□ 自動積立(税金用・貯蓄用)を設定する
売上が入ったら、自動的に別口座に振り分けられるように設定しておくんです。

例えば:

  • 税金用口座に35%
  • 貯蓄用口座に10%
  • 残りで事業と生活

「自動化」がポイントです。手動でやろうとすると、絶対に忘れますから。

□ 経費判断の「マイルール」を決める
「これは経費?」と毎回迷っていたら時間の無駄ですよね。だから、自分なりの判断基準を決めておくんです。

紙に書いて、デスクの見えるところに貼っておくといいですよ。迷ったら、その紙を見る。それだけで判断できます。

□ 経理の曜日・時間を固定する
「時間があるときにやろう」は、絶対にやりません。だから、曜日と時間を決めてしまうんです。

例えば、「毎週金曜日の午前中30分」とか。カレンダーにリマインドを入れて、その時間は必ず経理をする。

最初は面倒に感じるかもしれませんが、習慣になってしまえば苦ではなくなります。歯磨きと同じですね。

【ポイント】

完璧を目指さないこと!

70点で回る仕組みのほうが、100点を目指して挫折するより断然いいです。

「ちょっと雑かな?」くらいでちょうどいいんですよ。続けられることが一番大事ですから。


STEP3:習慣化(これを続けていく)

仕組みができたら、あとは続けるだけ。でも、この「続ける」が一番難しいんですよね。

だから、続けるための工夫も必要なんです。

【やること】

□ 月1回の「お金会議」を開く(30分でOK)
毎月決まった日に、自分一人で「お金会議」を開いてください。

やることは簡単です。

  • 先月の収支を振り返る
  • 今月の予定を確認する
  • 来月の目標を決める

これだけ。30分あれば十分です。

カフェでコーヒー飲みながらやってもいいし、自宅でリラックスしながらでもいい。大事なのは、「毎月やる」ということです。

□ 四半期ごとの見直しをする
3ヶ月に1回は、ちょっと大きな視点で見直してみましょう。

「この3ヶ月で、何がうまくいった?」 「何がうまくいかなかった?」 「次の3ヶ月で、何を改善する?」

仕組みも、使っているうちに「ここ、もうちょっとこうしたいな」と思う部分が出てくるはずです。だから、定期的にアップデートしていくんですね。

□ 年1回のライフプラン更新
1年に1回は、ライフプラン全体を見直してみてください。

去年立てた計画と、今の状況は違っているはずです。新しい目標ができたかもしれないし、優先順位が変わったかもしれない。

それに合わせて、計画も更新していく。そうすることで、常に「今の自分」に合った計画になるんです。

【継続のコツ】

カレンダーにリマインド設定する
スマホのカレンダーアプリで、繰り返しの予定を入れておきましょう。忘れないための仕組みです。

仲間と一緒にやる
一人だと挫折しやすいなら、仲間を作るのもいいですよ。「もくもく会」みたいな感じで、定期的に集まって一緒に経理作業をする。

みんなでやると、不思議と続くんですよね。

定期的なフィードバックをもらう
できれば、専門家や詳しい人に定期的にチェックしてもらうのがベストです。

「これ、ちゃんとできていますか?」と確認できると、安心して続けられますから。


よくある質問

ここまで読んで、「よし、やってみよう!」と思った方も、「でも、まだちょっと不安…」と感じている方もいらっしゃると思います。

そこで、これまでよくいただいた質問をまとめてみました。あなたの疑問や不安も、ここで解消できるかもしれません。


Q. 今すぐ始めないとダメですか?

「もう少し売上が安定してから…」「確定申告が終わってから…」

そう思う気持ち、わかります。でもね、ちょっと考えてみてください。

税金や保険料は、待ってくれないんですよ。来月も、再来月も、確実に発生します。

仕組みを整えるのが早ければ早いほど、来年からの手取りが変わってくるんです。1年先延ばしにしたら、その分損してしまうわけですね。

「ベストなタイミング」なんて、永遠に来ないかもしれません。だから、「今」が一番いいタイミングなんです。


Q. 会計ソフトを使えば、それだけで解決しますか?

「freeeとかマネーフォワード入れたら、あとは勝手に管理してくれるんでしょ?」

残念ながら、そうではないんです。

会計ソフトは、あくまでも「道具」です。包丁を買ったからといって、料理が上手になるわけではないのと同じですね。

大事なのは、「使いこなす知識」と「継続する仕組み」なんですよ。

ソフトを導入しただけで満足して、結局使いこなせずに放置…。そういうケース、本当に多いんです。もったいないですよね。

ソフトの機能を活かすためにも、まずは基本的な知識と習慣を身につけることをおすすめします。


Q. 税理士に頼むべきでしょうか?

これは、あなたの状況次第ですね。

年商1000万円以上で、取引が複雑な場合は、税理士さんに頼むのも一つの選択肢です。消費税の課税事業者になったりすると、申告もかなり複雑になりますから。

でも、年商がそれ以下で、取引もシンプルな場合は、まず自分で基礎を固めることをおすすめします。

なぜかというと、自分で一度やってみないと、税理士さんに頼んだときも「何をやってもらっているのか」がわからないんですよ。

基礎知識があれば、税理士さんとのやりとりもスムーズになります。質問もできるし、提案も理解できる。

それに、税理士さんに頼むのは、年間で数十万円かかりますよね。その費用対効果を考えると、まずは自分でやってみる価値は十分にあると思います。


Q. 忙しくて、経理に時間を割けません…

「本業で手一杯なのに、経理まで手が回らない」

その気持ち、本当によくわかります。私もそうでしたから。

でもね、ちょっと考えてみてください。

今、経理を後回しにしているせいで、確定申告前に徹夜で作業していませんか?その時間、年間で何時間になっていますか?

仕組みを作って習慣化すれば、月30分で済むようになるんです。年間で6時間。

確定申告前の徹夜作業が30時間だとしたら、24時間も時間を節約できる計算ですよね。

最初の仕組み作りに少し時間はかかります。でも、それは「投資」なんです。後で何倍にもなって返ってくる投資。

それに、経理をちゃんとやっていれば、お金の流れが見えるようになります。「今月はあとどのくらい稼げばいいか」「この案件、受けても大丈夫か」と、判断もしやすくなるんですよ。


まとめ|お金が残らない状態から抜け出すために

ここまで読んでくださって、ありがとうございます。

改めて、フリーランスのお金が残らない5つの原因を振り返ってみましょう。

  1. 税金・社会保険料の”見えない出費”に驚愕する
  2. 事業と生活が”ごちゃまぜ”になっている
  3. 「ざっくり管理」が資金ショートを招く
  4. 節税のつもりが無駄遣いになっている
  5. 将来の備えが後回しになっている

どれか一つでも当てはまったなら、改善の余地があるということです。

でも、落ち込む必要はありません。

原因がわかれば、対策も立てられるんです。


今日からできる小さな一歩

いきなり全部を完璧にしようとしなくて大丈夫です。まずは、できることから始めてみませんか?

✅ 事業用と個人用の口座を分ける
✅ 売上の30%を税金用に別口座へ移す
✅ 月1回、30分だけ「お金会議」の時間を作る

これだけでも、かなり変わりますよ。

私自身、経理時間が月3時間から月30分になりました。手取り率も60%から72%に改善しました。年間貯蓄も、20万円から150万円に増えました。

特別なことをしたわけではないんです。仕組みを作って、習慣にしただけ。

あなたにも、必ずできます。


一人で続ける自信がないなら

「仕組みの作り方はわかった。でも、一人でちゃんと続けられるかな…」

そう感じているなら、専門家の力を借りるのも一つの方法です。

私も、会計事務所で学ぶ機会があったからこそ、変われました。独学だけでは、きっと今も同じことで悩んでいたと思います。

大事なのは、「お金に振り回される状態」から抜け出すこと。

そして、本業に集中できる環境を作ること。

将来のお金の不安から解放されて、自分らしく働き続けられること。

そのための一歩を、今日から踏み出してみませんか?

目次