「高齢の親と話しておくと良いこと」座談会
お金について学び合うオンラインコミュニティを運営しています。
プログラムのひとつに「Tipsシェアカフェ」という情報共有の会があります。主旨としては下記のような感じで月に1回開催しています。
【Tipsとは】
「tips」とは、「コツ」や「裏技」「ヒント」という意味で使われる言葉です。知らなくても生きていけるけど、知っているとちょっと毎日がゆたかに。そんなちょっとした知識をシェアしませんか?
テーマによっては専門家をゲストにお招きしますが、誰かがレクチャーするというよりは、経験者や関心が高い人同士で話すことによる「学び合い」を大事にしています。
3月はメンバーの要望で「高齢の親と話しておくと良いこと」をテーマに参加者が疑問や経験を持ち寄りました。
参加者からテーマとしてあがったのは
・昨今どんどん巧妙化している詐欺に親がだまされないか心配
・銀行口座や保険は親自身も把握しきれていないのではないか
・葬儀の要望や連絡先など残しておいて欲しい
・モノが多く、生前整理は嫌がる。後々困りそう
・山や畑などの不動産、受け継いでもどうしたらいいのか困る
・亡くなったあとに揉めたくない、不動産の配分などは遺言書がないとどうなる?
など結構もりもり、それに対して参加者の中にも
・相続の専門家
・昨年お父様を亡くされ、きょうだいと揉めた
・お母様と同居するため実家の不動産を(山を含め)整理している
・整理収納の専門家で生前整理のアドバイスをしている
・認知になってから、寝たきりになってからの金融機関の整理で苦労した
・亡くなった父がエンディングノートを作っていたことでとても助かった
などの事例を持っている方がいらしたので、互いに情報交換。
民法の改正の話あり、親が片付けをしたくなるようなきっかけづくりのアイディアあり、エンディングノートに盛り込みたい要素としてデジタルメディアのパスワードとかも大事だね、という気づきありで私もとても刺激を受けました。
印象的な意見としては、下記のようなものがありました。
・親はモノへの思い入れがあり捨てるというと抵抗されるもの。まずは一緒にアルバムを整理してたくさん想い出話を聞いたりすることで大事なものを理解されていると伝われば、不要なものを仕分ける気持ちになれるかも。
・捨てるのではなく、寄付なら快く手放せる人もいるかも。捨て方が面倒な自治体もある。古着deワクチンがおすすめ。
・エンディングノートを書いて、というとなんだか生々しいけれど、元気なうちに旅行したいところを書き出してみようよ、って感じで自分も一緒に作るといいかも。
・エンディングノートではなく、災害などに備える意味でも「もしものときのためのファイルづくり」をしてはどうか?(これに関してはそのプロトタイプをみんなで作ろうー!と盛り上がりました。)
・モノが多すぎると災害のときにも危ないもの。動線を確保しようという気持ちで片付けを手伝ったらきっと協力してくれる。
など、年老いた親に対する、なんとも暖かい目線での意見が沢山で、素晴らしい場になりました。
今後コミュニティ内で「もしものときのためのファイルづくり」は進めて行きたいと思っています。
オンラインコミュニティは4月にリニューアルを予定していますので、募集開始の際はお知らせいたします。